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ブラックペアン1988  海堂尊

みなさん、こんばんは。今日は夜勤明けのじゅぼんです。
過去最高に疲れた夜勤でした。色々な意味で当たりまくり。
多分今日が「平成22年2月22日」と言うゾロ目の日だからではないでしょうか?
ある意味記念日みたいな。もう、あまりに色々ありすぎて…。
久しぶりに「夜勤、嫌っ!」って心底思いました。週末の楽しみなんて忘れるぐらいでした。

でも今日は土曜日から読みかけていた本を読破したので、それは嬉しかったです。
その読破した本を今日はご紹介♪

ブラックペアン1988

海堂 尊 / 講談社


この本は、2007.9.21に発売された本です。
文庫本は、2009.12.15に上下巻で発売されております。私はそちらを買いました。

元々この本の存在は知っていましたが、手にするまでに至りませんでした。
「チーム・バチスタの栄光」シリーズのように、黄色、青、赤、緑…とカラフルでない表紙。
もれなくタイトル通りの「黒」。暗黒の闇のようで、重々しいイメージが先行していました。

しかし先日、本屋でこの文庫本を手にした時に「下巻」には、吉川晃司さんと海堂先生の対談が
掲載されていると知って、TOLで購入いたしました。THE ミーハーです(汗)

そして先に対談を読みました。
吉川さんは「チーム・バチスタの栄光」より面白いと申しておりました。
私としては「マジですか?」と思わず本に向かって聞き返してしまいました。
過去の海堂作品。全て物語に引き込まれていくのですが、
私の中で一番テンポよく読めたのが「チーム・バチスタの栄光」だったので、驚きました。
それよりも面白いですと?ある意味挑戦状を受け取ったような気持ちで読み始めました。

物語の舞台は、タイトルにもあるように1988年です。バブル崩壊の頃ですね。
その頃の東城医大の医師免許合格発表を待つばかりの研修医:世良雅志と言う人をキーに
物語は進められます。

研修医が、超個性的な外科医2人に翻弄されながらも成長していくお話。
更に物語の中で、「白鳥・田口シリーズ」でお馴染みのグッチーこと田口先生、
「ジェネラル・ルージュの凱旋」で英雄の速水先生が実習生で、
グッチー外来でコーヒーを入れてくれる藤原さんがICUの婦長として、
「ジェネラル…」で速水先生のサポートをする花房看護師長が新人で、
「ナイチンゲールの沈黙」で出てきた猫田看護師長が主任で出てきます。

過去の話を読んだ方には分かる「ここと繋がっているんだ」と言う感覚。
そして一番は、病院長の高階氏がバリバリの新参者としてこの病院にやってくる所から
この物語が動いていくのが、また面白い。
今では病院長と藤原さんは仲良しなのに、当時は藤原さんは嫌ってるし、歴史を感じます。

そして最後にタイトルの意味が分かってきます。感心してしまう感じ。
医学用語が分からなくても、内蔵のことが分からなくても、面白いと思います。
ましてや分かる人なら尚面白いと思います。約2日間で読破しました。
興味を持たれた方は是非どうぞ♪
吉川さん、確かにある意味「チーム・バチスタ」より面白かったですよ。

明日は休み。観たい映画が目白押しなので、観てきます♪ではまた。
by jyubon | 2010-02-22 23:34 | ほん