ぬるい眠り  江国香織

みなさん、こんばんは。今日は休みのじゅぼんです。世の中、本日から新年度。
mixiで「離婚しました」と大嘘をこいて、みんなを驚かせてしまいました。
毎年このブログでやってるネタなのですが、中には妊婦さんもいたので、
胎教に悪いことをしてしまいました。若干反省しております。来年はどう驚かせようかなぁ。
さて先週から読み始めて、やっとこさ今日読み終えた本をご紹介します♪

ぬるい眠り (新潮文庫)

江國 香織 / 新潮社


この本は、2007.3.1に発売されたものです。
過去に発表した短編集をかき集めて作られた1冊の本でもあります。
「あとがき」で彼女自身、新潮社さんに感謝の意を述べておられました。

計9編で成り立っております。
01.ラブ・ミー・テンダー
02.ぬるい眠り
03.放物線
04.災難の顛末
05.とろとろ
06.夜と妻と洗剤
07.清水夫妻
08.ケイトウの赤、やなぎの緑
09.奇妙な場所

簡単に各編の内容をかいつまみますと…

01.ラブ・ミー・テンダー
40代の主婦である娘。彼女の母親は彼女を子育てしてる最中で、プレスリー狂になった。
更に「プレスリー」から夜電話をもらったと母親から言われ、母親の認知症を疑い、
彼女の言うままに電話を待つが、電話が来る訳がなく…。
散々振り回されて帰宅をする娘。その帰る途中、実家近くの電話BOXで電話をする父親の姿が…。
母親のために、何とプレスリーを演じてたのだ。

02.ぬるい眠り
教習所で高校生のトオルと出逢った大学生の雛子。
雛子はついこの間まで、売れない童話作家である耕介さんと同棲していた。耕介さんは既婚者である。
しかし距離を置いていた矢先に、トオルくんと出会い、真昼間から裸で戯れる関係になり、
更に彼の弟の冬彦クンとも話するようになってた。
そんな事を重ねていくうちに、耕介さんの存在の大きさに気づいたと同時に、今のままではダメだと
思った雛子。雛子が取った行動とは…。

03.放物線
大学の男女3人の友人。大学を卒業してからも定期的に会っていた。
学生時代にバカな芸を習得した1人が、おもむろに突如その芸をやりだす。
そして昔と今の違いを痛感する。だけどそうやって大人になっていくのだろうか…。
揺れ動く社会人になりきれていない大人だけど子供な心理描写を描いた作品。

04.災難の顛末
突然、右大腿が発赤疹を伴い腫脹。左足の1.5倍に膨れ上がったそれ(右足)を抱え仕方なく病院へ。
原因が「ノミ」だと発覚。飼い猫のウイスキー(と言う名前)が原因?!
狂ったようにウイスキーを洗い、家中の布を洗い倒し、誰とも関わらずノミ退治の日々。
心配した彼氏がやってきて、戯れたくて、近づいて、触れようとしても嫌悪してしまう…。
イケナイアタシ。そんな体で裸になって愛される事がどうしても許せなかった。
そんな自分が許せなかった。そして彼女は…。

05.とろとろ
小学校教諭の彼と雑誌編集者の彼女は同棲していた。
彼女は彼の前になると「とろとろ」になってしまう。あまりに素直で真面目でまっすぐな愛情に。
しかし同時に自分が自分でなくなっていく感情にさいなまれ、他の男性と関係を結ぶことで、
自分の存在価値を見出していく彼女。決して恋人と上手くいっていない訳ではない。
ただ「とろとろ」になりすぎて、自分がなくなっていく恐怖に耐えられないだけ。
彼氏に愛されたら、別の男を想う。別の男に抱かれたら彼氏を想う。ただそれだけ…。

06.夜と妻と洗剤
夜に妻が突然離婚を切り出してくる。
人の話を聞いていない夫が悪いのだが、その夫は妻のためなら何でもしたいと思っている。
完全に空回りなはずの行動が、結局彼女を言いくるめることに成功してしまう、
どうしようもないけど、憎めない旦那さんの話。

07.清水夫妻
遺産生活者の清水夫婦と出会った私。捨て猫のきいろ(と言う名前)を引き取ってくれるという。
そんな縁で彼女達と関わるようになる。やがて彼女達夫婦の共通の趣味「葬式の参列」に自分も参加。
と今までの恋愛が馬鹿馬鹿しく思えて…。

08.ケイトウの赤、やなぎの緑

きらきらひかる (新潮文庫)

江國 香織 / 新潮社


この続編。ドラマでやってた話ではなく、全く別の話。
この本を短大生で読んで、私は同性愛者の存在を素直に受け入れることが出来た。
人妻だった女が、年の離れた独身男性と一夜を共にし、離婚を決めて、その男と再婚。
しかもその男と出逢った場所がこの話の舞台。その場所には弟に連れてってもらった。
バイオリニストになるためにヨーロッパに留学して、プロになるものだと思っていた彼が、
帰国して発した言葉が「ぼくゲイなんだ」。そしてそんな弟の彼氏や現夫と出逢った場所。
そこは古い家で、老夫婦が住んでいる。その爺さんと弟の今の彼氏が妻公認で付き合ってたと。
そして別れて付き合ったのが彼女の弟。そんな奇妙な関係な人達のお話。

09.奇妙な場所
年に一度、年末に70代の母親と50~60代の娘2人が3人で食事を楽しんだ後に、
百貨店で年末年始に必要と思われるものを大量に、もの凄く大量に買い物をするお話。


実に様々なジャンルな短編が集まった本です。
江国香織さんの本は、どこかいやらしさがあるはずなんですが、爽やかな風で包んでしまうんです。
毒も沢山含んでいても、爽やかな風で毒が薄まって、なかったかのような錯覚に陥るんです。
大人のエゴとか、沢山誰にでもある感情を露呈しております。
どこか共感できる箇所が必ずある。小さい箇所から大きな箇所まで。更に憧れてしまう。
やはり彼女の書く本は、辞められませんわ。又、別の本読もうっと。

今日は、朝から大忙し。夜更かししたのに早起きして、旦那さんを会社まで送り届けました。
そのまま私は仙台まで行きました。途中マックのドライブスル~をしましたけど(笑)
そしてカラオケ三昧。休憩の意味を含めて、ノドを休めるために↑の本を読破したんです。
開店15分前に1番乗りしたのですが、レジは11時から。
そしたらどんどんお客さんが来まして…。まぁ1番で部屋取りましたけどね(笑)
久々に思う存分歌いきってきました!結果はどうあれです(涙)明日は日勤。頑張ります。ではまた。
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by jyubon | 2010-04-01 23:31 | ほん | Comments(0)