学問  山田詠美

みなさん、こんにちは。じゅぼんです。今日は夜勤です。
初めて相棒になる子と夜勤で、テンションは高めです。
風邪が中々治らないで、咳き込みも昨日も酷く、嘔吐しそうになりました。
食欲は戻りませんが、昨夜晩酌して寝たら、超熟睡。午前中も寝ておりました。
おかげで体が軽いです。元に戻りつつあるようです。
さて今日は、日曜日に静養目的で布団の中で読んでいた本をご紹介♪

学問

山田 詠美 / 新潮社


この本は、2009.6.30に発売されております。

この本が出た頃から、ずっと気になってはおりました。
ただハードカバーを買うまでの気持ちじゃなかったのかもしれません。
BOOK OFFで800円くらいで売ってる頃でも、手を出さずにいました。
そして先日、105円で売られていて、速攻買いました。
この本、105円で買って超おトクでした。

山田詠美さんの本は、高校生の頃読んでいました。
実際は読んでいたのではなくて、背伸びしたくて、意味を全て理解しないまま、
一所懸命文字を追い続けてたと言った感じでした。

この本に惹かれた理由は本の帯にあります。

私ねぇ、欲望の愛弟子なの。

4人の少年少女たちの、生と性の輝き。
そして、いつもそこにある、かすかな死の影。



「欲望の愛弟子」
この単語に興味が惹かれました。

時代背景は、高度成長期。1962年生まれの4人の少年少女が静岡県で出会い、過ごす。
地元にいた3人の男女、東京から引っ越してきた女の子。
この4人が見えない特別な絆で結ばれていて、その4人が小学生から高校生になるまでを
描いております。

面白いのは、章ごとに、主人公達のお悔やみの紹介があります。
誰が何歳で何で亡くなったか。
そして最後の最後に、最初のお悔やみと最後のお悔やみの繋がりが見えて
「あぁ」と、ストンと腑に落ちる感覚に襲われます。

子供であるが故に知らなくていいこと。
でも目の当たりにした現場を上手く判断できずに、処理できずに、
共有することで報われていたこと。
大人になれば「性的嗜好」と一言で一蹴されることに対して、
子供だから悶々と訳も分からず人生と共に歩み続けてきたこと。
1つずつ理解して、成長していく過程が、そこには見えました。

個人差。
これを実に明確に表現しています。
そして体の変化、成長に関しても、個人差があって当然なのですが、
それをまるで自分が体験しているかのように感じ取ることが出来るのです。

一緒に遊んでいた仲間が、気づいたら知らない所に行ってしまってる感覚。
自分だけ置いてきぼりにされる感覚。
私にもそんな事があったなぁと思い出しました。

高3の時です。口紅でつけたマークを「キスマーク」だと思っていた私。
同級生が「キスマーク」を絆創膏で隠してると言う噂話を聞いて
「洗えば落ちるんじゃないの?」と真顔でクラスの仲良しグループの子に言ったら
「○○○ちゃん、キスマークって吸引して付ける跡の事やよ」って言われて衝撃を覚えました。

キスって吸うの?何で?跡付けて何がいいの?どう言う事?どんな意味があるの?

当時の私には刺激が強すぎて、理解不能で、自分が知らない事が本当に多いのだと
その時に心底痛感したのです。

多分、本文で出てくる主人公の東京からの転校生の女の子も
その当時私と似たような思いをしたのだろうと、想像します。

机上の上だけの勉強でなく、人生そのものの「学問」がここには詰まっています。
高校時代で細かい描写が終わっておりますが、
あとはお悔やみで主人達のその後をうかがい知ることが出来ます。
そこに必要なのは、自分の中の「空想の世界」。

明日の夜は、主人公達のお悔やみを読みながら、「空想の世界」で主人公達のその後を
思い描こうと思います。

山田詠美さんの本。もの凄く久しぶりに読んだけど、いいなぁ。うん。本当にいい。
また読み直そうと思います。ではまた。
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by jyubon | 2011-02-22 13:14 | ほん