アンダスタンド・メイビー(上・下) 島本理生

みなさん、こんばんは。今日は夜勤明けでした、じゅぼんです。
今日は旦那さんと二人で久しぶりにお出掛けしました。楽しかったです。
まぁ移動中の車の中は完全に熟睡モードでした(笑)
さて今日は、金曜日の夜中から今日にかけて読み終えた本をご紹介します♪

アンダスタンド・メイビー〈上〉

島本 理生 / 中央公論新社


アンダスタンド・メイビー〈下〉

島本 理生 / 中央公論新社


この2冊の本は、2010.12.10に同時発売されました。
デビュー10周年記念の書き下ろし作品です。

彼女の本を何冊も読んでおりますが、どこか残酷で、切なくて、心が痛い感情になるものの
どうしても憎めないと言うか、惨いのに惨すぎないようにサラリと描かれる。
その文才に毎度毎度尊敬します。

この物語は、埼玉から母親の仕事の都合で茨城のつくば市に転校してきた少女が主人公。
その主人公の彼女の名前は藤枝黒江。彼女の成長期です。
かなり端的に言えば…ですけど。

黒江は、中学生の頃に東京の書店で見つけた写真集に一目ぼれをします。
その写真家さんと文通をします。そこから彼女が成人になるまでを描かれております。

家族離散。親子愛の欠如。そして黒江に潜んだ過去。

これを最後の最後に知ることとなります。
そこまでに至る、中学~高校までの黒江ちゃんの私生活を読んでいると
心が痛みます。痛くなります。完全に想像をしようとしたら吐き気すら覚えます。

人格を形成するにあたり、親と言うのは本当に大変な役割を強いられるのだと
この物語を読んで思いました。

子供を躾けることは、同時に親として学ばせてもらってること。

誰かからそんな話を聞いたことがありますが、親として未熟だろうが何だろうが
子供を育てなければいけない。人として育てなければいけない。
その時に少し階段を踏み外した人間は、誰に何にすがって生きていけばいいものか。

主人公の味方をして読んでしまう私の傾向からすると、彼女に辛い思いをさせた人が悪人。
だけど彼女が悪人ではないとは言えない。彼女も時として悪人だ。

誰が悪いと簡単に言える物語なら楽だった。
でも誰もが人間臭くて、誰もが悪人で、誰もが被害者だった。

上巻を読んでいる時は、まだ心が苦しくはなりませんでした。
ただ下巻になると、どんどん苦しくなりました。心が痛むのです。
どうしてここまで傷めつけるのだろうと。

佳境に入っていくにつれて、少しずつ頑なだった糸の結び目が、ほどけていきました。
ただ願うのは、「主人公の黒江ちゃんの未来に幸あれ」と言うことだけ。

休日であれば、1日で上下巻読めると思います。
私は買うのを諦めて、中古で手に入れようとしていた矢先に、
図書館で上下巻揃ってあった所を見つけて、借りました。何だかラッキーな気分でした。
宜しかったらどうぞ。ではまた。
[PR]
by jyubon | 2011-03-06 22:35 | ほん