ダンス・ウィズ・ドラゴン  村山 由佳

みなさん、こんばんは。今日は夜勤明けでした、じゅぼんです。
今夜は待機当番なので、昼寝をガッツリして、夜中はHDDを見まくります。
今日は、先日映画「テルマエ・ロマエ」を見る前に購入して、読んだ本をご紹介♪

ダンス・ウィズ・ドラゴン

村山 由佳 / 幻冬舎


この本は、2012.5.25に発売されております。
本の帯にはこうあります。

わたしを忘れようとしないで。
地獄だっていい、ふたりでいたい。


井の頭公園の奥深くひそむ、夜にしか開かない図書館。
<龍>を祀る旧家に育った血の繋がらない兄妹が、時を経て再会した。
消しされない想いを抱き合うふたりは、記憶と今を結ぶため故郷を訪れる。


心は、とっくに一線を越えていた。
無敵の恋愛小説家が達したひたすらな愛の不滅。



<龍>を格にこの物語は描かれています。
架空の生き物である<龍>を描いているためか、そこはかとなくファンタジーの要素も含み
想像でしか分からない、だけど知り得たい、そんな世界観が広がっています。

井の頭公園の夕方からしか見えない図書館。
その図書館司書になった女性:滝田オリエ。そしてその先輩司書の巽(たつみ)スグル。
巽の妹のマナミ。マナミの大学教授の友人が、図書館の館長の長岡。
そして主人公の女性:オリエの離婚前に住んでいたマンションを買い取ったキリコ。

主にこの5人で物語が構成されている。
そして見事に赤の他人だと思われていた5人が、5本の糸から1本の紐となり、
交錯して、5人の人生の中の一部分が確実に同じ時を刻んでいる。そんな感覚に思える。

<龍>が官能の象徴で、甘美な世界へ誘ってくれるもの。
そして選ばれた人間でしかないと<龍>と交わる事が出来ない。
そして一度交わると、もうそれ以外ではその快感を得ることは不可能。

その<龍>に選ばれた女性と、その<龍>の存在に苦しんでいる人達のお話。
いやらしい話でなく、ファンタジーなので、サラリと読めてしまいます。

ちなみに私、映画を待つ間(90分くらい)で一気に読んでしまいました。
他人の目も気になることなく、本屋の近くのソファーに腰掛けて一気読み。
あの集中力は、物語の面白さにあるものだと思います。

非現実的だけど、限りなく神聖な世界で、自分は選ばれないけど、もしかして
世界のどこかにこのような世界があるのではないか?とどこか本気に信じる自分もいて…。

純愛を主とした話を書くのが「白村山」で、
「ダブルファンタジー」のような性愛をモチーフに書くのが「黒村山」なら、
この「ダンス・ウィズ・ドラゴン」は何色の村山由佳さんが書いたのでしょうか。

先日「あさイチ」のトークゲストで出演されてた時に話していたのは、
「これから色々な色(面)をどんどん出していきたい」と言ってみえました。

彼女が今住んで見える軽井沢の家が、この物語の図書館のモデルになっていて、
写真で拝見した限り、素敵なお屋敷で、村山さんの家でこの物語に起きた出来事が
実際に起きているのではないか?と思う程、「ダンス・ウィズ・ドラゴン」の世界観が
そこにはありました。

官能小説ではないけど、官能的な要素を一部含んだ、ファンタジーな世界。
気になった方は是非どうぞ♪私は読んで良かったと思いました。ではまた。
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by jyubon | 2012-07-02 23:54 | ほん