極北クレイマー   海堂尊

みなさん、こんにちは。今日は夜勤のじゅぼんです。
ここ2ヶ月の夜勤。認知棟と一般棟とある夜勤の割合が凄く偏っていて、
月に1回しか一般棟夜勤でなかったんです。ほぼ認知棟。認知棟の夜は誰よりも知ってる感じで。
でも今月は均等でして、最近妙に大変な一般棟の夜勤、頑張って乗り切ってきます。

さて昨夜、「ロックロック…」のチケットを受け取りに行きがてら、
TSUTAYAに取りに行った本をご紹介します。

極北クレイマー

海堂 尊 / 朝日新聞出版



この本は2009.4.30に発売されています。
「週刊朝日」で2008年連載されていたものが単行本になったものです。

「チーム・バチスタの栄光」や「ナイチンゲールの沈黙」そして「ジェネラル・ルージュの凱旋」
の話の中で出てくる厚生省の白鳥の部下、姫宮女史がこの物語で登場します。
舞い降りてきた天使のような感じで…。

この物語は「クレイマー」とタイトルにもあるように、根源はクレーム。
そして日本社会がもたらす医療背景など、様々な問題を呈した話になっております。

極北市と言う名の北海道の錆びれた市民病院に非常勤で雇われた外科医:今中がやってきた所から
話は始まります。財政赤字の五つ星を持ってしまっている極北市。
完全に市民病院とは言え、劣悪な病院事情、カルテの改ざん、処置の手抜き等、問題を沢山抱えた
極北市民病院は医療崩壊から無事再生出切るのか?




まず、ハラハラ・ドキドキと言う感情は第1部、第2部と構成されているこの物語の中で、
第1部にありました。
姫宮が皮膚科医として「ハケン(派遣)」としてやってきて、たった3日で変えてしまった。
デクビ(床ずれ)だらけの入院患者。更にピオ(緑膿菌)まで出ている始末。
悪臭漂う病棟が姫宮の処置法でなくなってしまった。

処置法は、大量の生理食塩水でデクビを洗い流し、セロファンを貼る。そしてガーゼ。
(ちなみにうちの職場でやっているのは、大量の微温湯で患部を洗い流した後、
 水切りビニール袋に尿取りパットを入れ、患部に当てると言う方法)
しかし姫宮が行った生理食塩水の量は1人4リットル(500mlボトル×8本)でした。
 


この部分が一番ワクワクしました。
そして姫宮がうちの施設長になってくれたらいいのに…とも思いました。
1年限定でいいから、色々改革してくれたらいいのに。だって姫宮に誰も反論出来ない。
厚生省の人間で、医師免許を持っていて、更に東大出となっちゃあ、誰も反抗できまい。
国の規律を伝授してもらって、監査などで必要な事もヒラである私達にも論理的に教えてもらい、
そして、よりよい介護老人保健施設の運営を理事長などにもご口授いただく。
他の医療機関の医師との連携も良さそうですし、夜勤もやってしまいそうな勢いですしね。
決してありえない話なので、これ以上広げてはいけないかもしれませんが、
本当にデク処置のくだりを読んでいて、色んな意味でそう思いました。

物語を全部読んで、「チーム・バチスタ…」等の物語より、寂しさが前面に出た話でした。
近い感情が沸き上がった話で言えば、「ナイチンゲールの沈黙」と同じように陰の雰囲気。
こんなことがありうるんだ…と思いました。

でも話自体、どんな展開になるのか解らず、どんどん読み進めていったのが現状です。
結局3時間程度で読んでしまいました。この本はもれなく父に贈呈しようと思います。

実は海堂尊先生の本で、医療とは全く違う本を以前BOOK OFFで購入。まだ読んでいません。
これを気に読んでみようと思います。ではまた。
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by jyubon | 2009-06-05 14:33 | ほん