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伊集院静の流儀

みなさん、こんばんは。今日は夜勤明けでした、じゅぼんです。
今日は職場の夏祭りでした。無事に何事もなく終われることが出来て、本当に良かったです。
そんな疲れた体に「喝!」を入れてくれそうな、そんな本をご紹介します。

伊集院静の流儀 (文春MOOK)

オール讀物編集部 / 文藝春秋


この本は、2011.7.13に発売されました。

震災後、「情熱大陸」で伊集院静さんの回がありました。
その前に、震災後に寄せた今回の震災の手記が非常に印象強く残っておりました。

家もある。命もある。ライフラインが滞っている状態な人間は「被災者」ではない。
そんなニュアンスの文面が、そこにはありました。

そうだ、私は被災者じゃないんだ。そう思えた瞬間でもありました。

伊集院さんが考えることが全て正解で全てだとは思いません。
でも時に的を得てて、ストンと腑に落ちる瞬間があったりするのです。

確かに被災地に住んでおります。
でも自分は地震を体験したけど、それだけ。
津波に飲まれたのは舅だし、でも助かったし、生きてるし、元気だし、
今生活するにあたり、困っていることはない。
舅や姑は津波で職を失った。そんな人は被災者だけど、私達は失ってはいない。
だから伊集院静的思考で言えば、私達夫婦は被災者ではない訳なんです。

周囲が心配するほど大変でもない。
大変だと思えば大変かもしれないけど、そんな生活がガラリと変わった訳でもないし、
変えなければいけない訳でもなく、平々凡々に暮らせている毎日。
感謝せねばなりません。前に進まなければいけません。
そして今後、これからの人達に色々伝えていかなければなりません。

伊集院さんのこの本を読んで、人間臭いけど、説教もあるけど、心地よい気分になりました。
様々な経験をした彼だからこそ書ける内容だと思います。

村山由佳さんとの対談をはじめ、小説や人生相談など、様々な内容が盛り込まれたこの本。
楽しかったです。

60代になり、ますます活動的な伊集院さん。
考えてみれば、自分の親世代に近い人なんですね。
そんな彼の別の本をまた手にしたいと思いました。ではまた。
by jyubon | 2011-08-14 22:34 | ほん